校長より

「春日祭」を迎えて

                  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　校長　奥山　訓近

　今年も学校生活に「潤いと感動」を与えてくれる「春日祭」(文化祭)を迎えました。

  「春日祭」は、部活動や学習活動、個人活動の文化的な日頃の成果を発表する場として、もう一つはこの日のために目標として造ってきた成果物を発表する場でもあります。

　そこには自己の向上と学校内外の交流があり、これまで蓄えてきた知識を知恵に変える、育んできた感性を表現する、喜びや感動を皆と共有できる絶好の機会です。

　文化とは、英語で culture と言いますが、もともとは農耕とか栽培という語源です。

　人類は農耕の知恵から安定した食料を得、さらに進んで精神の糧である学問、芸術、科学を向上させ、私たちの生活を高め、豊かにしてきました。人間がつくり出したもの、又はつくり出すことを文化といい、道具や機械も、知識や技術も、制度や習慣や集団なども文化です。文化は人類のみが持つものであり、そこには常に創造と向上が伴っています。

  そして、私たちの人間社会には、それぞれの集団の質に見合った文化がなければならず、また質の高い文化を築くためには、その集団の質が高まる必要があります。

　第24回春日祭のテーマ「新華 〜New Step For Evolution〜」には、学校文化の｢前進・向上｣と｢新たな創造｣を目指し、生徒の力で集団の質を高めたいという意気込みが伝わってきます。今日の第24回春日祭を全員が大いに楽しみ、いろんな発見をして欲しい！

　文化祭はとてもエネルギーを要する行事です。実行委員長の梶原さんをはじめ各リーダーの皆さん、今日まで多くのご苦労があったと思いますが、企画・立案から連絡・調整、準備、運営まで「春日祭」を自分たちで創り上げた体験は貴重な財産となると確信しています。お疲れ様でした。皆さんに心から大きな拍手を送ります。