ブロックの女子全員で踊る創作ダンス。全体を指揮するダンス長とは違い、“ダンスリーダー”と呼ばれる係の人たちは、ダンス長が考えた振付をブロックに伝える役割を担います。前に出て指示を出すのではなく、一緒に踊りながら懸命に振付を教えているダンスリーダーの方にお話を伺いました。
ダンスリーダーになった経緯を教えてください。
担任の先生が、「3年生は一人ひとりが役職を持つくらいの勢いでいてほしい」とおっしゃったのがきっかけです。ダンスが得意であったのと、昨年もダンスリーダーをやらせてもらったので、ダンスリーダーなら大運動会に貢献できると思いました。
私は長年フラメンコをやっているのですが、その経験と、フラメンコの先生に誘われてやったクラシックバレエの経験も活きています。
実際にダンスリーダーをやってみて、苦労していることはありますか?
踊りを創るのは難しいです。大運動会で踊る創作ダンスは、踊りを全然やったことのない人たちも一緒に踊るので、どうやったらみんなが楽しく踊れるのかを考えると難しく感じます。私たちダンスリーダーはダンスが得意な人が集まってくるといっても、踊りのプロや先生ではないので、どのように教えたらわかりやすいのかというところがとても難しいです。
そんな難しさを克服するために何か工夫はされていますか?
私は前に出て指揮するのではなく、中に混ざって一緒に踊って指示をしています。下級生たちは先輩に対して「ここがわかりません」と質問しづいらいと思うんですよ。だから、わからない様子でいる子や、ちょっと間違った振付をしている子がいたら、その子に自分から話しかけて、「ここの踊りはこうだね」と一緒に踊りながら実況中継みたいなことをしています。
ほかのダンスリーダーと違って裸足で踊られていますが、何か意図があるのですか?
自分流ではありますが、靴下もスリッパも脱いで、足の汗で地面をちゃんと踏んで、地面を感じながら踊ったほうが踊りやすいんです。だから裸足で踊っています。本番では裸足で踊ることになるので、最初から裸足の状態で練習したほうが、本番も踊りやすいかなと思って裸足でやっています。
ダンスの見どころと、大運動会の意気込みを教えてください!
ダンスには1部から4部まで、ちゃんとしたストーリーがあり、それを体で表現します。今年の赤ブロックのダンスは、ほかのブロックと違って唯一ハッピーエンドです。だからこそ、表情を大切にしながら楽しく踊れるように考えながら振付を教えています。赤ブロックは特に表情や笑顔が見どころです。
そして狙うは優勝。全セクションで優勝したいです。ダンスはもちろん、バックボードも集団行動もクリエーションも、とにかく賞を総なめできるようにブロックが一つとなって頑張ります。
ダンス長が考えた振付や形態を覚えて、ブロック全体に伝えていくのがダンスリーダーの役割。通称“ダンリ”。1年生から3年生まで各クラスから選出されている。
今回取材したKさんも「運動が苦手」と言うが、運動が苦手でも活躍できる場があるのが、春日高校大運動会の魅力だ。
[大運動会のウラ側]
【本番までの道のり】女子のダンス練習がスタート - 2015年8月18日