覇気あふれる掛け声で応援合戦を彩る“人文字”。 約400人が息を合わせてパネルで文字を創り出していく様は芸術品です。 そんな人文字はどのようにして創られるのか。“人文字ができるまで”を紹介します。
一人ひとりが持つ人文字パネルは、木製のボードに赤・青・黄・白のプラスチックダンボールが貼り付けられた特製品。パネルをめくることで様々な色を出すことができます。 人文字を作るときは全員、黒いTシャツを着用しているので、パネルを下げれば、黒色も表現できます。
パネルのウラには、どのタイミングで何色を出すかを書いた紙(通称・“カンペ”)を貼ります。これを見ながら、合図に沿って、色を出していきます。当然、人によって出す色は異なります。 一人ひとりのミスがなければ、きれいな文字や絵を表現することができます。ブロック約400人の協力がなければ成立しません。
色を出すタイミングは、会場に流れている音楽と、笛の合図に合わせます。スタンド下には、ホイッスルを吹く“笛隊”と、ドラムスティックで拍をとる“リズム隊”が待機しており、笛隊の合図でパネルをめくります。 本番では、笛隊のメンバーから「次、何番のパネル出すよ!」「最後まで集中して!」といった声が飛び交い、スタンド下からブロックのメンバーを鼓舞します。
応援合戦の最後には、バックボードと人文字がコラボレーションする特大パネル(通称・“特パネ”)が登場します。 スタンド上部に設置されたバックボードと、一人ひとりが手に持ったパネルがつなぎ合わさって、一つの巨大な絵画が完成します。 この特パネが見られるのは、応援合戦の一瞬だけです。
人文字に使うパネルは毎年使い回し。故障した人文字パネルを修理するのも人文字係のお仕事です。木枠をベニヤ板で補強したり、プラスチックダンボールを結束バンドで固定したりします。
表計算ソフトウェアをベースに作られた人文字専用ソフトを使い、パソコンで人文字をデザインしていきます。限られたドット数の中で、どのようにすれば文字として認識できるか、何度も修正を繰り返します。 人文字専用ソフトを使うことで、一人ひとりのカンペも自動的にできあがります。
人文字とバックボードがコラボする“特パネ”を出すためのダンボールをかき集め、同じ大きさに切り分けていく作業。 その後、バックボードの製作と同じ手順でダンボールを白塗りし、チョークで線描きをして、色を塗ります。 特パネ製作は、人文字係の仕事です。
全体練習を目前に控えた8月下旬頃、笛隊とリズム隊の練習も始まります。笛の音はパネルを出すための大切な合図です。事前練習を重ねて、タイミングを確認します。
夏休みが終わり、2学期になるとすぐに全体練習が始まります。限られた時間のなか、ブロック練習や放課後練習などをとおして、練習していきます。最初のうちは、パネルを出すタイミングが合わなかったり、違う色を出したりして、なかなかうまくいきません。ミスをなくすため、何度も何度も練習を繰り返します。
予行練習や応援合戦の一本通しなどで、応援団やチアと合わせた練習も行います。本番に向けて完成度を高めていきます。
上記のような工程を経て創られる人文字。今年度はどんな人文字が見られるのか。各ブロックの人文字をチョイ見せ!全編はぜひ、大運動会が開催される9月8日、春日高校のグラウンドでお確かめください!
「友と逢」「結と相」「優と愛」3つの意味を込めてこのテーマにしました。395人で史上最高のShowをお見せします。あなたと私で織りなされた人文字を是非ご覧ください。
空のように青ブロックが一つになり、より高いレベルの人文字を創り上げるという意味をこのテーマに込めました。435人の一体感と一生懸命創り上げる人文字をどうぞ、ご覧ください!
閃光とは瞬間的に放つ強い光という意味があります。パネルは一瞬で変わってしまうけれど、まるで光を放ったような印象を与え、見た人の心を動かす人文字にします。